ミカパパ@ミカエル家です。
チャイルドシートの安全基準ってなんだ??R129やR44とか書いてあるけど、全然分かんないぞ??っと感じたことはありませんか?
ミカパパもチャイルドシートを購入するときに聞き馴染みがない言葉に店員さんの言葉を鵜呑みにしていました。
調べてみると、なかなか複雑な内容にもっと分かりやすくなればいいのにと感じましたが、調べた内容を詳しく説明していきます。
チャイルドシートの安全基準とは?
法律で決められているチャイルドシートの安全基準は?
道路交通法では、6歳未満はチャイルドシートなしに運転してはいけません!と決められています。
法律の中でのチャイルドシートには安全基準があります。
法律で決められている安全基準ってなに?
最近のチャイルドシートだとEマークがついていることです。
下のマークがEマークです。
このEマークはR44やR129と呼ばれる国際的な安全基準を満足しないともらえません。
チャイルドシートの法律については、こちらの記事で解説をしています。
詳細は【チャイルドシート】法律で着用が義務づけられているをご覧ください。
R129(i-Size) / R44 と呼ばれるチャイルドシートの安全基準ってなに?
R129やR44は『UN(ECE) R129』や『UN(ECE) R44』などと記載されています。
UNとは『United Nation』、ニュースなどで国連などと略される国際連合です。
ECEとは『Economic Commission for Europe』です。
Europe?
そう!ヨーロッパで作られている安全基準なんです。
ECEは国際連合の経済社会理事会の地域経済委員会の一つです。つまりECEは国際連合の下部組織です。
UN(ECE)という記述は国際連合のECEが作っている基準だよということ。
R129やR44はどういう意味なの?
R129とは『Regulation No.129』。つまり、129番目の規則、R44は44番目の規則ということ。
ということは、R129の方が新しい規則ということ?
そのとおり!新しく開発されるチャイルドシートはR129の安全基準に対応が必要みたい。
R129と一緒にi-Sizeって書かれているのは関係あるの?
『R129の安全基準を満たしたチャイルドシートはi-Sizeである。』っとR129に書いてあるみたい。
R129の安全基準に対応したチャイルドシートをi-Sizeと呼ぶってことね!
安全基準を満たしてないチャイルドシートについて
インターネット通販などで安全基準を満たしていないチャイルドシートが販売されているようなので注意してください。
安全基準を満たしてない衝突テストの様子を国土交通省がYoutubeにアップしてます。
衝突テストの様子はこちら (衝突映像は1:36〜)
道路交通法としても基準を満たしていないため、法律違反となる可能性があります。
法律もそうですが、チャイルドシートは赤ちゃんの安全を満たすためのモノですが、安全基準を満たしていないチャイルドシートは赤ちゃんを危険に脅かします。安いからと安易に購入しないでください。
チャイルドシートの”新”安全基準 R129(i-Size)とR44を比較
新しい安全基準R129とR44はなにが違うのか、細かく比較しました。
項目 | 従来安全基準 R44 | 新安全基準 R129(i-Size) |
---|---|---|
前向きにできる時期 | 12ヶ月頃以降 (体重9kg以上) | 15ヶ月頃以降 (身長71cm以上) |
使用条件 | 体重にあわせる | 身長にあわせる |
衝突評価 | 前方 後方 | 前方 後方 側面 |
判定基準 | (前方、後方) 頭部の変位量 | (前方、後方) 頭部変位量 頭部の加速度 胸部の加速度 腹部への圧力 (側面) 頭部変位量 頭部の加速度 |
固定方法 | ISOFIX シートベルト | ISOFIXのみ |
表の細かい部分について紹介していきます。興味がない部分は読み飛ばしていただいて大丈夫です。
前向きにできる時期
新生児は首が座ってなかったり、首が座っていても体はまだまだ成長過程です。
もし衝突した場合、体は固定されているが衝撃で頭が前に行き、首に大きな衝撃がかかります。それを後ろ向きにすることで、体全体で衝撃を吸収することができます。
R129(i-Size)になることで、後ろ向きの期間を長くなり、より安全な安全基準となっています。
前向きにできる時期については、こちらの記事で解説しています。
詳細は【チャイルドシート】前向きはいつから?をご覧ください。
使用条件
R44は体重基準、R129(i-Size)は身長基準となっています。
例えば、前向き乗るチャイルドシートを設計する場合、身長71cm以上を対象とした設計にしなければいけません。
体型に合わせたチャイルドシートを設定することができるため、R129(i-Siaze)では個人差の小さい体重基準から身長基準に変更されました。
衝突の評価方法
R44では前方衝突と後方衝突で評価されていましたが、R129(i-Size)では側面衝突の評価が追加されています。
横からの衝突を考えないといけないので、基準としては安全基準としてはさらに厳しくなります。
R129(i-Size)に適用したチャイルドシートを見てみると、側面衝突に対応するために各メーカーの工夫が見えます。チャイルドシートを選ぶときにチェックしていくと、メーカー努力が見えて違った楽しみ方ができます。
衝突の判断基準
あまり語られていませんが、R129(i-Size)になり、『頭部の加速度』、『胸部の加速度』、『腹部の圧力』といった評価基準が追加されています。
加速度ってなに?
よくジェットコースターとかでG(ジー)って言われてるやつだね。たとえば、ジェットコースターが曲がるときに横に引っ張られるような強さを表現してるよ。
腹部の圧力って・・・
圧力はある一定の面積に対してかかる力。つまり、お腹のどのあたりに、どのくらいの力がかかるかチェックしてるみたい。
加速度や圧力って、どうやって測るの?
人形を乗せて衝突試験をするのだけど、R129(i-Size)ではダミー人形にさまざまなセンサーを追加して試験を行ってるみたいだよ。
さまざまな評価基準が追加され、R129(i-Size)はかなり厳しい安全基準と言えます。
チャイルドシートの固定方法
従来はシートベルトもしくはISOFIXどちらでもよかったのですが、R129(i-Size)ではISOFIXのみとなりました。
チャイルドシートの取り付け不良なども多く発生しており、装着のし易さも重要な観点のようです。
より装着ミスをしにくいISOFIXのみとすることで、より安全性の高い基準となっています。
R129(i-Size)の安全基準に対応したチャイルドシート
アップリカ
アップリカ フラディア グロウ ISOFIX 360°セーフティー
使用期間 | 新生児〜4歳 (〜100cm) |
総重量 | 15.3kg |
サイズ | W44cm × D70.5〜76cm × H55〜61m (後ろ向き時) W44cm × D63.5cm × H66m (後ろ向き時) |
安全基準 | ECE R129/02 |
アップリカ フォームフィット ISOFIX 360° セーフティー
使用期間 | 15ヶ月〜10歳 (〜135cm) |
総重量 | 10kg |
サイズ | W44〜50.5cm × D51.5〜57cm × H65〜77.5m |
安全基準 | ECE R129/03 |
コンビ
コンビ ザ・エス
使用期間 | 新生児〜4歳 (〜105cm) |
総重量 | 13.9kg |
サイズ | W44cm × D68〜81cm × H63〜74m (後ろ向き時) W44cm × D67cm × H65〜82.5m (後ろ向き時) |
安全基準 | ECE R129/03 |
リーマン
※楽天のリンクはふるさと納税サイトです。
リーマン ラクールISOFIXはふるさと納税で扱われています。
詳細は【ふるさと納税】新生児から使えるチャイルドシートまとめをご覧ください。
使用期間 | 新生児〜4歳 (〜105cm) |
総重量 | 14.8kg |
サイズ | W43cm × D71.7cm × H57.6cm |
安全基準 | ECE R129/03 |
Nuna
MYTI
Nuna MYTIはふるさと納税でも取り扱われています。
詳細はふるさと納税 1歳以降から使えるチャイルドシートをご覧ください。
使用期間 | ハーネスモード15ヶ月〜目安として4歳ごろ シートベルトモード:目安として12歳ごろ |
総重量 | 13kg |
サイズ | W51〜55cm × D53.4cm × H64.9-82.2cm |
安全基準 | ECE R129/02 |
サイベックス
トラベルシステムについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
詳細はチャイルドシートを買うならトラベルシステム!!をご覧ください。
使用期間 | 新生児〜18ヶ月ごろ (〜87cm) |
総重量 | 4.8kg |
サイズ | W44cm × D67cm × H38〜60m |
安全基準 | ECE R129/02 |
まとめ:チャイルドシートの安全基準 R129(i-Size)ってなに?
チャイルドシートの安全基準とはどういった基準なのか。
そして、R129(i-Size)が従来基準のR44からどのように変わったのか説明させていただきました。
未認証チャイルドシートもあるので、購入の際には十分に注意してください。
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