チャイルドシートアセスメントってなに?

チャイルドシートお役立ち情報

 

ミカパパ@ミカパパです。

 

チャイルドシートアセスメントってなんだろう?チャイルドシートの安全性を評価しているもの?パンフレットによっては記載があったりなかったり、どういう基準なんだろう?

 

安全基準とも少し異なる、チャイルドシートアセスメントについて詳しく紹介していきます。

 

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チャイルドシートアセスメントとは

 

ミカパパ
ミカパパ

『アセスメント』という言葉はたまに聞くけど、どういう意味だろう?

 

単語の意味を調べてみました

 

単語意味
assessment  評価、査定、査定額  

 

チャイルドシートアセスメントとは、チャイルドシートの評価、査定ということになります。

 

チャイルドシートとは、交通事故などの有事の際に子供の命を守るためのモノです。国連の定める安全基準を満たすことは当然ですが、安全基準を満たしたモノの中でも良し悪しがあります。

 

チャイルドシートの安全性を比較するための指標と考えてもらうとわかりやすいです。

 

チャイルドシートアセスメントは法律とは異なり、チャイルドシートアセスメントはチャイルドシートの安全性の良し悪しを評価しています。

 

チャイルドシートの法律については、こちらの記事で詳しく解説しています。

詳細は【チャイルドシート】法律で着用が義務づけられているをご覧ください。

 

ミカパパ
ミカパパ

チャイルドシートアセスメントは誰が評価しているんだろう?

 

国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が一体となって評価しています。

 

安全な自動車やチャイルドシートを選ぶことができる環境を整えるため、メーカーによる安全な自動車、チャイルドシートの開発を促すことにより、安全な自動車、チャイルドシートの普及することを目的としています。

 

チャイルドシートアセスメントは、自動車アセスメント (JNCAP) の一環として、評価されています。

 

ミカパパ
ミカパパ

チャイルドシートアセスメントは国の機関による、チャイルドシートの安全性を評価する事業なんだね。

 

チャイルドシートアセスメントの評価試験の内容

 

チャイルドシートアセスメントの主な試験の内容

 

チャイルドシートアセスメントは大きく2つになります。

 

  • 前面衝突試験
  • 使用性評価試験

 

『チャイルドシートの衝突に対する安全性』『安全性を正しく発揮するための使い方』という2つの観点で評価しています。

 

それぞれについて、詳しく紹介していきます。

 

チャイルドシートアセスメントの前面衝突試験

 

前面衝突試験の概要

 

名前のとおり自動車が前面から衝突した場合を想定し、チャイルドシートに乗っている安全性を評価しています。

 

台座にダミー人形をセットし、時速55kmで前方から衝突した場合のさまざま観点から、優・良・普・推奨せずの4つで評価しています。

 

前面衝突試験の評価方法

 

チャイルドシートアセスメントの評価方法を下表に記載しました。参考にチャイルドシートの安全基準でも評価している内容を記載しました。

 

ただし、チャイルドシートの安全基準は後面衝突、側面衝突(R129)は下表には表記してないので注意してください。

  

評価項目
チャイルドシート
アセスメント
チャイルドシートの
安全基準
乳児
幼児
R44
R129
衝突による
チャイルドシート
取り付け部の破損
衝突によって
胸部に生じる力
衝突時の
チャイルドシート
底面の傾き
衝突時の
頭部の前方への
移動量
衝突によって
頭部に生じる力
衝突時に生じた
その他の事象

※○は評価項目あり

 

チャイルドシートアセスメントの前面衝突の評価は、R44やR129より幅広い評価項目を持っています。

 

また、チャイルドシートアセスメントとR44、R129ともに評価している項目は、チャイルドシートアセスメントの方が厳しく評価しています。『衝突時の頭部の前方への移動量』を例に説明していきます。

 

下図がチャイルドシートアセスメントの評価基準になります。

 

評価衝突時の頭部の前方への移動量
頭部移動量 ≦ 525mm
525mm < 頭部移動量 ≦ 600mm
600mm < 頭部移動量 

R44、R129の基準で『衝突時の頭部の前方への移動量』を見ると、600mm以内であれば認可をもらえます。

 

チャイルドシートアセスメントの✕判定ラインはR44、R129の判定基準となっています。

 

つまり、認可をギリギリ通過するだけだと×判定。認可からちょっと良くなれば○、さらに良いと◎となります。

 

他のR44、R129と同一評価基準の項目はすべての ✕判定はR44、R129の合格判定になっています。つまり、チャイルドシートアセスメントは安全基準を満たしていることは当然で、安全基準を満たしている中での良し悪しを判定しています。

 

ただし、チャイルドシートアセスメントは後面衝突や側面衝突は評価されていないので、チャイルドシートアセスメントの評価が全てではないので注意しましょう。

 

ミカパパ
ミカパパ

R44、R129の認可をもらっている中でも、安全性の高さを評価しています。

 

チャイルドシートの安全基準については、こちらの記事で解説しています。

詳細はチャイルドシートの安全基準 R129(i-Size)ってなに?をご覧ください。

 

チャイルドシートアセスメントの使用性評価試験

 

使用性評価試験の概要

 

使用性評価?と言われると分かりにくいですが、ちゃんとチャイルドシートをつけられるかという観点で評価しています。

 

チャイルドシートをつけていても、誤った取り付けをしている方がたくさんいらっしゃるみたいです。誤った取り付け方をしていると、せっかくのチャイルドシートも力を発揮できません。

 

使用性評価試験はチャイルドシートを正しく設置しやすさが評価観点になります。

 

使用性評価試験の評価方法

 

使用性評価試験の評価項目は下表になります。

 

評価項目詳細
取り扱い説明書・説明のわかりやすさ
・問い合わせ先
・動画等での説明
本体表示・取り付け方法のわかりやすさ
・表現のわかりやすさ
本体の構造・可動機構(リクライニング等)
・シートカバー
・取り扱い説明書等の収納部
車の装着性・固定の確実性
・座席回転防止機構
・ロックの表示
着座のさせやすさ・ハーネス
・バックル

 

使用性検証はR44、R129にはない評価基準として、チャイルドシートアセスメントで評価されています。

 

数ヶ月使っていて、初めて気づく機能もあるので、たしかにわかり易さは重要なポイントかもしれません。特に説明書だとどこに通すか分かりにくいなども、動画で説明してもらえるとわかりやすいですね。

ミカパパ
ミカパパ

R44、R129の認可で評価されていない、使いやすさを評価してるんだね。

 

チャイルドシートアセスメント以外の外部評価機関

チャイルドシートアセスメントは国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)によって評価が行われていますが、海外にも似たような評価機関があります。

 

たとえば、ドイツではADACと言われるドイツ自動車連盟によって、チャイルドシートの安全性を評価しています。

 

安全性以外にも操作性や人間工学に基づいた設計であるかなどが評価基準となっています。

 

主に海外メーカーのチャイルドシートを評価しているので、欧州系チャイルドシートの安全性を比較したい場合には参考にしてみてください。

 

ADACについて、こちらの記事で詳しく解説しています。

詳細はチャイルドシートを評価しているADACとはなにか?をご覧ください。

 

チャイルドシートアセスメントで『優』評価のチャイルドシート

 

乳幼児兼用

タカタ チャイルドガード 04-ifix

 

takata04-ifix アイフィックス

 

●チャイルドシートアセスメントの評価

項目乳児用幼児用
前面衝突試験
使用性評価試験4.34.5

 

●その他の仕様

使用期間0歳〜4歳
(0kg〜18kg)
総重量11.2kg
サイズW41.5cm × D62cm × H65.5cm
コネクター最短時

サポートレッグ含まず
安全基準ECE R44/04

 

コンビ クルムーブ

 

●チャイルドシートアセスメントの評価

項目乳児用幼児用
前面衝突試験
使用性評価試験4.14.3

 

●その他の仕様

使用期間0歳〜4歳
(0kg〜18kg)
総重量12.2kg
サイズW46cm × D65,5〜73.5cm × H62〜77m
(後ろ向き時)

W46cm × D52.6cm × H67.5〜84.5cm
(後ろ向き時)
安全基準ECE R44/04

 

リーマン カイナ

 

 

●チャイルドシートアセスメントの評価

項目乳児用幼児用
前面衝突試験
使用性評価試験4.24.1

 

リーマン カイナは ふるさと納税でも扱われています。

詳細は【ふるさと納税】新生児から使えるチャイルドシートまとめをご覧ください。

 

●その他の仕様

使用期間0歳〜7歳
(0kg〜25kg)
総重量5.3kg
サイズW44cm × D65cm × H50m
安全基準ECE R44/04

 

幼児専用

 

エールベベ パパット/パパット2

 

エールベベ パパット2

●チャイルドシートアセスメントの評価

項目幼児用
前面衝突試験
使用性評価試験
(2015新評価)
20

●その他の仕様

使用期間1歳〜11歳
(9kg〜36kg)
総重量10kg
サイズW59cm × D43cm × H52.5m
安全基準ECE R44/04

アップリカ フォームフィット

 

 

●チャイルドシートアセスメントの評価

項目幼児用
前面衝突試験
使用性評価試験
(2015新評価)
24

●その他の仕様

使用期間15ヶ月〜10歳
(〜135cm)
総重量10kg
サイズW44〜50.5cm × D51.5〜57cm × H65〜77.5m
安全基準ECE R129/03

 

まとめ:チャイルドシートアセスメントってなに?

チャイルドシートアセスメントについてご説明させていただきました。

 

チャイルドシートの安全基準を満たしたモノの中でも、安全性に対する良し悪しを評価しています。知名度は低いですが、安全性を比較する上で有益な情報になりますので、ぜひ参考にしてみてください。

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